スワンステークスとは
日本中央競馬会 (JRA) が京都競馬場の芝外回り1400メートルで施行する競馬の重賞(GII)競走である。競走名は英語で白鳥を表す「swan」から来ており、1957年に京都競馬場内の池の白鳥をオランダから輸入したことに由来する。
近年は特にマイル路線に駒を進めた3歳馬や、スプリンターズステークスを使った古馬がこのレースを挟んでマイルチャンピオンシップに向かうことが多いが、有力馬は毎日王冠(東京競馬場・芝1800m)や天皇賞(秋)(東京競馬場・芝2000m)といった中距離のレースを経由して向かう傾向がある。
マイルより短距離に実績のある競走馬が多く出走することもあり、ほぼ毎年のように勝ち時計は速く、1分19秒台を記録することも目立っている。1996年にこのレースでスギノハヤカゼが記録したコースレコードは未だに破られていない記録として残っている。
地方所属馬に限られるが、上位2着までにマイルチャンピオンシップへの出走権が与えられるトライアル競走である。
スワンステークス | |
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■ 開催地 | 京都競馬場 |
■ 格付け | GII |
■ 距離 | 芝・外1400m |
■ 出走資格 | サラブレッド系3歳(旧4歳)以上のJRA所属馬(未出走馬及び未勝利馬は除く)、地方所属の競走馬(3頭まで)及び外国調教馬(9頭まで) |
■ 負担重量 | 3歳54kg(11月に施行される場合は55kg)、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本とし、以下の条件が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。 ・施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増 ・施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増 ・施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増 |
【本競走からのマイルチャンピオンシップ優勝馬】
1984年から同年に新設されたマイルチャンピオンシップの前哨戦として施行され8頭が同年のマイルチャンピオンシップを制覇している。
施行年 | 着順 | 馬名 | 性齢 |
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1984年 | 1着 | ニホンピロウイナー | 牡4 |
1986年 | 4着 | タカラスチール | 牝4 |
1990年 | 2着 | パッシングショット | 牝5 |
1991年 | 9着 | ダイタクヘリオス | 牡4 |
1993年 | 1着 | シンコウラブリイ | 牝4 |
1994年 | 2着 | ノースフライト | 牝4 |
1997年 | 1着 | タイキシャトル | 牡3 |
2010年 | 8着 | エーシンフォワード | 牡5 |